教員向け/講義ビデオ(オンデマンド型)の配信方法

はじめに

講義ビデオをようやく MP4 形式のビデオファイルとして収録できたとします。 次に、それをどのような方法で学生に配布・配信するかを決定しなければなりません。

以下では、MP4 形式で収録した講義ビデオのビデオファイルを、 学生に配布・配信する際に、 どのような方法があるかを紹介するとともに、 それらの利点と欠点を説明します

MP4 形式のビデオファイルに限定した説明であることに注意してください。 例えば、PowerPoint のスライドは、 ビデオファイル (MP4 形式等) やスライドショーファイル (ppsx 形式) に 変換できますが、ppsx 形式のスライドショーファイルはビデオファイルとは特性が 異なりますので、以下の議論はそのまま当てはまりません。

収録時間や MP4 形式のビデオのコーデックの設定等にもよりますが、 講義ビデオは、通常数十〜数百 M バイト程度の大きさになります。 PDF ファイルのような軽量なファイルであれば配布方法にそれほど悩まなくても 良いかもしれませんが、 ビデオファイルはファイルサイズが大きいだけに慎重に配布・配信方法を決定する 必要があります。

ビデオファイルの配布・配信の選択がなぜ難しいか

講義ビデオの配布・配信方法を考える上で難しいのは、 以下のようなさまざまな要求条件や特性を考える必要があるからです。

ビデオファイル全体をダウンロードすることなく、 視聴したい箇所を部分的にダウンロードすることによって迅速に再生を開始する 「ストリーミング再生」と、 ビデオファイル全体をいったんローカルのコンピュータ上のダウンロードした後に ビデオの再生を開始する「オフライン再生」の 2 種類の再生方法があります。

一般にはストリーミング再生のほうが圧倒的に便利です。 「講義ビデオを観たい」と思ってからビデオが再生されるまでの待ち時間が長ければ、 それだけで学習意欲が低下してしまう可能性があります。 ただし、ストリーミング再生は、 学生のインターネット接続が高速で安定していることが必要です。 インターネット接続が十分高速ではない、 もしくは不安定である場合は、 かえってオフライン再生のほうが望ましくなります。

講義ビデオは、映画やドラマを視聴するように、 単に最初から最後までビデオを通して再生すればよいというものではありません。 学生は、講義ビデオの視聴を何らかの事情でいったん中断し、 後で途中から視聴を再開するかもしれません。 また、講義ビデオ中の説明が聞き取れなかった時に、 数秒や数十秒巻き戻して再生できることも重要です。 他にも、学生のスキルや学習の好みに応じて、 講義ビデオの再生速度を可変にできる (再生速度を 90% 程度に遅くしたり、 逆に 120% 程度に速くしたりする等) ことも求められます。

学生は、どんなコンピュータやインターネット接続を利用して講義ビデオを 視聴しているのかわかりません。 ハイエンドのデスクトップパソコンかもしれませんし、 旧式の低速なスマートフォンかもしれません。 高速な光ファイバ回線で接続しているかもしれませんし、 劣悪なフリー WiFi を通してかろうじて接続できている状況かもしれません。 OS (基本ソフトウェア) の違いや、 デスクトップ・ノート・タブレット・スマートフォンといったフォームの違い、 搭載されているアプリの違いなどの多様性に配慮しなければなりません。

学生の学習状況を把握するためには、 単に講義ビデオが合計何回再生されたかという情報だけでは不十分で、 どの学生が、いつ、講義ビデオのどの部分をどれだけ視聴したのか (または 講義ビデオのどこで巻き戻しをして、 どの部分で視聴を止めてしまったのか) 等が把握できることが望ましいと言えます。

講義ビデオは (他人が作成した講義ビデオを利用しているのでなければ) 教員の 著作物です。 教員の著作権の侵害を防ぐためにも、 講義ビデオの 複製・保存・他への配信を禁止できること が望ましいと 言えます。 また、受講生以外の第三者が、 意図せず視聴できる状態になっていることも避けなければいけません。

Web サーバ上に MP4 ファイルを置いて公開する

最も素朴で単純な MP4 ファイルの配布・配信方法は、どこかの Web サーバ上に、MP4 ファイルをそのまま配置する (特定の URL で MP4 ファイルにアクセスできるようにする) という方式です。この方式の利点は、仕組みが単純で理解しやすいこと、MP4 ファイルへのアクセス制限は通常の Web ページ (HTML ファイル) へのアクセス制限と同じ手段が使える、最近の Web ブラウザであれば Web ブラウザ内で MP4 ファイルをストリーミング再生できる (MP4 ファイルをダウンロードしなくても、Web ブラウザ内でビデオが再生される。一旦停止/早送り/巻き戻しも可能。) というものです。

自身が管理する Web サーバを利用する

最近は多数の無料の/安価なクラウドサービスがありますので、ファイル (今の場合は MP4 ファイル) を配置するだけの Web サーバを立ち上げるだけなら比較的簡単にできます。HTTP でファイルが取得できる状態になれば、どんなサービスやツールを使っても構いません。

LUNA を利用する (禁止)

LUNA も Web サーバ上で動作していますので、原理的には LUNA 上に MP4 ファイルを配置することも可能です (LUNA にファイルサイズの制限があるかもしれません)。ただし、LUNA が稼働しているサーバは多数のビデオ配信を同時に行える処理容量はありませんので絶対に LUNA 上には MP4 ファイルを置かないでください

オンラインストレージ上にMP4 ファイルを置いて配布・配信する

巨大なファイルを公開する手段として広く使われているのがオンラインストレージやクラウドストレージと呼ばれる、ファイル公開・共有サービスです。無料のもの、有料のものを含めて、数多くのサービスが利用できます。

OneDrive を利用する

第一の選択肢は OneDrive です。関西学院大学のユーザであれば、OneDrive for Business が利用できますので、1 T バイトまでのファイルを保存できます。OneDrive の特徴・特性については教員向け/OneDrive 活用法を見てください。

Zoom のクラウドストレージを利用する

クラウド上のビデオ会議システム Zoom では、有料会員であればクラウドストレージを利用でき、ビデオ会議のようすを録画した MP4 ファイルをクラウド上に保存することができます。保存した MP4 ファイルを他者に公開することも可能です。ストレージの容量が 1 Gバイトしかないため多数のビデオを配布・配信することはできません。

Google Drive を利用する

(要調査)

DropBox を利用する

(要調査)

ストリーミング配信サービスを使って配信する

ドラマや映画の配信と同じように、講義ビデオの MP4 ファイルを何らかのストリーミング配信サービスを使って配信するという方法もあります。

YouTube を利用する

技術的にも洗練されていて、また学生にとって利用のためのハードルが低いのは YouTube からビデオを配信するという方法です。YouTube はさまざまなビデオファイル形式をサポートしており、YouTube のサーバにアップロードしたビデオファイルは自動的に MP4 形式に変換されます (形式を選択できる?)。YouTube における「限定公開」という仕組みを使うと、世界中の YouTube 利用者からアクセスできない形で (URL を知っている人だけがアクセスできるように) 限定した形でビデオを配信することも可能です。ただし、YouTube は商用利用を禁止していますので、私立大学の受講者向けの (特定の受講者だけ視聴できる) ビデオ配信は利用規約に違反する可能性があります。

Vimeoを利用する

(要調査)

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Last-modified: 2020-05-25 (月) 20:21:19