教員向け/OneDriveの共有モデルを理解する

注意: 筆者の現時点 (2020 年 4 月) の理解に基づいて書いています。 不正確な箇所や誤りがあるかもしれませんので、 あくまで参考程度にとらえてください。

OneDrive のファイルフォルダ共有機能

OneDrive において、非常に便利で、また同時に非常にわかりづらいのがファイルやフォルダの共有機能です。

Google Drive や DropBox に慣れている人が、 OneDrive のファイル / フォルダ共有機能を使おうとすると大変混乱すると思います。 それは、

OneDrive と他のメジャーなオンラインストレージサービス (Google Drive や DropBox) では、ファイル / フォルダ共有のモデルがぜんぜん違う

からです。

Google Drive や DropBox の共有モデル

まず、素直でわかりやすい Google Drive や DropBox の共有モデルから説明します。

Google Drive や DropBox における「共有」の概念は単純で、 ファイルや、フォルダがそれぞれ「共有」に関する単一の状態を持っています。

以下、あるファイルもしくはフォルダ (オブジェクト X と呼びます) について考えます。 Google Drive や DropBox における「共有」の概念は単純で、 オブジェクト X は基本的に以下のいずれか一つの状態を取ります。

オブジェクト X の共有リンクは、オブジェクト X を差します。 例えば、Google Drive における

 https://docs.google.com/forms/d/...

という共有リンク (URL) はオブジェクト X を意味しています。 オブジェクト X の共有状態にかわからず、共有リンクは同じです。 オブジェクト X が共有状態であれば、 上記の URL でアクセスできますし、 オブジェクト X が非共有状態であれば、 上記の URL にアクセスしてもオブジェクト X は読み書きできません。

従って、

  1. オブジェクト X を何らかの「共有状態」に設定する
  2. オブジェクト X の共有リンク L を取得し、それを知人 A に送付する
  3. 「しまった、間違って編集可で共有していた!」と気づく
  4. オブジェクト X をあわてて編集不可の状態に変更する
  5. 知人 A が共有リンク L でアクセスすると編集できなくなっている

という動作になります。大変わかりやすい仕組みです。

OneDrive の共有モデル

OneDrive の共有モデルは、 上記のものとはずいぶん違います。 柔軟性が高いといえばそうなのですが、 複雑で直感的ではない共有モデルになっています。

OneDrive では、単一のオブジェクトに対して、 複数の共有リンク L_1, ..., L_N を持つことができ、 それぞれの共有リンクが異なる共有状態を持ちます。 初期状態では、オブジェクト X は誰とも共有されていない (所有者のみが読み書き可) 状態ですので、 共有リンクは一つも存在していません。

OneDrive では、ファイルの所有者が OneDrive 上で、 「リンクをコピー」を選択した瞬間に共有リンク L_i が生成されます (画面上には確かにグリーンのアイコンで「リンクが作成されました!」と毎回表示されています)。 「リンクを知っている関西学院のすべてのユーザー」で「リンクをコピー」を クリックした瞬間に一つ共有リンクが生成されます。「リンクを知っているすべての ユーザー」で「リンクをコピー」をクリックした瞬間にまた一つ共有リンクが生成されます。 「リンクを知っているすべてのユーザー」で、 「編集を許可する」のチェックを外して、 「リンクをコピー」をクリックした瞬間にまたもう一つ共有リンクが生成されます

つまり、オブジェクト X には、共有状態ごとに複数の共有リンク L_1, ..., L_N が生成されます。 つまり、それぞれの共有リンク L_i は、ある共有状態に対応しており、

の状態によって違う URL となります。 OneDrive で共有リンクが「毎回異なって変だなあ……」と不思議に思うのはこのためです (上記の理由により、OneDrive で同じ共有設定で共有リンクを生成した場合は同じ URL になります)。

オブジェクト X の内部状態として、 これまでに生成された共有リンク L_1, ..., L_N があり、 それぞれの共有リンク L_1, ..., L_N は、オブジェクトへのアクセス権の違いに対応しています。

従って、

  1. オブジェクト X を何らかの「共有状態」に設定する (共有リンク L_1 が生成される)
  2. オブジェクト X の共有リンク L_1 を、知人 A に送付する
  3. 「しまった、間違って編集可で共有していた!」と気づく
  4. オブジェクト X をあわてて編集不可の状態に変更するつもりで、実は別の共有リンク L_2 を生成しているだけ
  5. 知人 A が共有リンク L_1 でアクセスすると当然編集できてしまう

という挙動になります。

上記のような場合、OneDrive で取るべき行動は、

  1. オブジェクト X を何らかの「共有状態」に設定する (共有リンク L_1 が生成される)
  2. オブジェクト X の共有リンク L_1 を、知人 A に送付する
  3. 「しまった、間違って編集可で共有していた!」と気づく
  4. オブジェクト X の共有リンク L_1 を削除する (「共有」→「アクセス許可の管理」から共有リンク L_1 を削除できる)
  5. 知人 A が共有リンク L_1 でアクセスしても無効なのでアクセスできない

になります。

OneDrive の共有モデルは、 お世辞にもすばらしいものだとは思いませんが、 使いこなすためにはこの共有モデルの理解が不可欠と思われます。

上記の共有モデルを理解して、 以下のような OneDrive のファイル / フォルダ共有に関するガイドを読んでもらえれば理解が 深まるのではないかと思います。

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Last-modified: 2020-05-25 (月) 20:21:47