#author("2020-05-25T20:20:14+09:00","default:editor","editor")
#author("2020-07-16T21:26:43+09:00","default:editor","editor")
* 教員向け/HandBrakeによるMP4ファイルのサイズ圧縮 [#cb7707ae]

** HandBrake とは [#r8167e30]

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-home.png,center)

HandBrake とは、''オープンソースで開発されているビデオトランスコーダ''です。オープ
ンソースソフトウェアですので、ソースコードが公開されており (プログラムが書ける
人であれば) HandBrake の機能を自由に改変・拡張することが可能です。商用・非商用
を問わず無償で利用できます。

ちなみに、オープンソースソフトウェアのような「フリーソフトウェア」の「フリー
(free) 」は「フリービール (free Beer) 」のような意味の「無料」を意味するのでは
なく、「 free speech (自由な言論) 」のような意味の''「自由」を意味します''。オープ
ンソースソフトウェアは「無料」ですが、無料であることより、ソフトウェアそのもを
自由に研究・複製・改変・再配布できることのほうが大切だったりします。

- [[外部リンク: HandBrake: Open Source Video Transcoder>https://handbrake.fr/]]

** HandBrake のドキュメント [#wf986d44]

HandBrake のドキュメントは以下にあります。

- [[外部リンク: HandBrake 1.3.0 - Welcome>https://handbrake.fr/docs/en/1.3.0/]]

** HandBrake のインストール方法 [#v6fd8863]

HandBrake の入手方法およびインストール方法のドキュメントは以下にあります。
Windows の場合は、インストーラを[[入手>https://handbrake.fr/downloads.php]]して実行するだけですので非常に簡単です。

- [[外部リンク: Downloading and installing HandBrake>https://handbrake.fr/docs/en/1.3.0/get-handbrake/download-and-install.html]]

以下のパッチで HandBrake を日本語化することができるそうです (国際学部の木本先
生に教えていただきました)。

- [[HandBrake 1.3.x 日本語版>https://www.yukkuriikouze.com/2019/12/01/3389/]]

** HandBrake による再エンコーディングの手順 [#ecda5ff3]

以下では、Windows 10 において、
PowerPoint から 1080p でエクスポートした以下の MP4 ファイルを例にとって
説明します (macOS でも Linux でも基本的には同じです)。

- [[Microsoft Powerpoint を使った講義ビデオのサンプル (1080p、83.3MB、MP4ファイルへの直接リンク)>http://kg-ict.info/video/ppt/video-from-powerpoint-1080p.mp4]]

PowerPoint によって生成される MP4 ファイルの特性は [[こちらの説明>教員向け/PowerPoint による講義ビデオ (MP4ファイル) 作成]]を見てください。

元の MP4 ファイルのビデオのコーデックは H.264 で、
解像度は 1920x1080 ピクセル、
フレームレートが 30.3 フレーム / 秒、
ビデオのビットレートが 2.8 Mbit/s です。
また、オーディオのコーデックは AAC で、
サンプリングレートは 44.1 KHz のステレオ (左右 2 チャネル) です。

上の説明と同じように、
''ビデオの解像度・フレームレートを下げ''、
''オーディオのビットレートも下げてモノラルにします''。
ここでは、ビデオの解像度を ''854x480p ピクセル (480p)''、
フレームレートを ''5 フレーム/秒'' (HandBrake のフレームレートの最小値が 5 のよう (?) です)、
オーディオの''ビットレートを 96 Kbps''に下げる場合の例を説明します。

- 1. デスクトップの HandBrake アイコンをダブルクリックする等して、HandBrake を起動します。

~MP4 形式のビデオファイル (今の場合、video-from-powerpoint-1080p.mp4) をドラッ
グ & ドロップします。
#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-load.png,center)

MP4 形式のビデオファイル (今の場合、video-from-powerpoint-1080p.mp4) をドラッ
グ & ドロップします。

- 2. ストリーミング再生に用いるので Summary タブの Web Optimized をチェックします。

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-web.png,center)

- 3. Dimensions タブからビデオの幅 (Width) と高さ (Height) を指定します。

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-resolution.png,center)

- 4. Video タブからフレームレート (FPS) を選択します。

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-fps.png,center)

- 5. Audio タブからビットレート (Bitrate) とチャネル数 (Mixdown) を選択します。

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-bitrate.png,center)

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-mono.png,center)

- 6. 出力するビデオファイル名を入力します。''デフォルトでは拡張子が .m4v になっていますが、mp4 に変更します'' (DRM を使っていないビデオファイルであれば M4V と MP4 の違いはない (?) そうです)。

~[[外部リンク: M4VとMP4の違い&M4VをMP4に変換する方法はこちらへ>https://www.macxdvd.com/blog/smart-m4v-vs-mp4.htm]]
#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-output.png,center)

-- [[外部リンク: M4VとMP4の違い&M4VをMP4に変換する方法はこちらへ>https://www.macxdvd.com/blog/smart-m4v-vs-mp4.htm]]

- 7. 上部のツールバーから Start Encode を押します。

#ref(http://kg-ict.info/img/handbrake-encode.png,center)

HandBrake によって再エンコードされた MP4 ファイルは以下にあります。

- [[Microsoft Powerpoint を使った講義ビデオのサンプル (480p、4.38MB、MP4ファイルへの直接リンク)>http://kg-ict.info/video/ppt/video-from-powerpoint-480p-handbrake.mp4]]

上記の設定で再エンコードした MP4 ファイルのサイズは 4.38 M バイトでした。
元の MP4 ファイルのサイズが 83.3M バイトでしたので、
約 1/19 にサイズが削減されています。

// ** 参考: Windows における ffmpeg の利用 [#y626f50c]

** コメント [#p184b0b2]

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