Zoom を利用してライブ講義や会議を実施する時に、 参加者の出欠を取る方法をいくつか紹介します。 ここでは、Zoom のみで完結する手法に限定します。
それぞれの方法には利点と欠点があるため、 「これがベスト」という方法は存在しません。 また、いずれの方法も、 悪意のある参加者による不正な出席を防ぐことはできません。
ここで紹介した以外にも、 (1) ミーティング中に参加者にチャットで発言してもらいそのログを 記録する、(2) 投票機能を利用して参加者を集計する、 といった方法もあります。 どの方法も、悪意のある参加者による不正な出席を防止できません。 ただし、(2) の投票機能はミーティング中に参加者を集計できるという利点もあります。
Zoom だけで完結することにこだわらなければ、
講義/会議の冒頭で Microsoft Forms の URL をチャットに貼り、出欠フォームから回答してもらう (アクセスを「関西学院のすべてのユーザ」に限定しておく)
というのが簡単で、悪意のある参加者による不正のハードルも多少は上がります。 上の (2) と同じようにミーティング中に参加者も集計できます。 なお、Zoom のチャットは、途中から参加した参加者には見えない点には注意が必要です (URL を講義/会議中に何度か貼る等の対応が必要です)。
それぞれ一長一短がありますが、以下の方法がベターかと思います。
→ Usage Report を使う方法 (認証なし)
→ Microsoft Form を使う方法 (「関西学院のすべてのユーザ」に限定)
→ Registration を使う方法 (認証あり) (メールアドレスは @kwansei.ac.jp に限定し、登録名の形式も指定する)
ミーティングを主催したホストが、Usage Report をチェックする。
ミーティング終了後に、 ミーティング主催者の Zoom Web ポータルの Reports→Usage Reports→ Usage にアクセスして、 参加者の一覧を CSV ファイルとしてダウンロードする。
ミーティング参加者の名前、 メールアドレス※、接続時刻、 切断時刻、接続時間が取得できる。
一人が、複数の端末を使ってゲストで参加すれば、 複数人が参加しているように簡単に偽装できる。
※ Zoom の仕様変更により、2022/3/1 よりメールアドレスは記録されなくなりました (参考: https://support.zoom.us/hc/ja/articles/4416109814541)。
「Usage Report を使う方法 (認証なし)」と同じ。 ただし、Zoom へのサインインを必須とする。
一人が、複数の Zoom アカウントを取得して、 複数の端末を使って参加すれば、 複数人が参加しているように簡単に偽装できる。
学生には、学院から Zoom アカウントが割り当てられていないことに注意。
ミーティングの設定で、「Registration あり」にする。
参加者は登録ページに、氏名、メールアドレスを入力する必要がある。 ミーティングの URL は各自にメールで通知される。 ミーティングに参加するためには、ミーティング ID + パスコードではなく、 事前登録によって通知される個別の URL にアクセスする必要がある。
一人が、複数のメールアドレスを取得して (もしくは事前登録の通知メールを取得して)、 複数の端末を使って参加すれば、 複数人が参加しているように簡単に偽装できる。
ミーティング終了後に、 ミーティング主催者の Zoom Web ポータルの Reports→Usage Reports→ Meeting にアクセスして、 参加者の一覧を CSV ファイルとしてダウンロードする。
「Registration を使う方法 (認証あり)」と同じ。ただし、 Zoom へのサインインを必須とする。
参加者が教職員の場合に限定される (学生には Zoom アカウントを割り 当てていないため)。
「事前登録には @kwansei.ac.jp のメールアドレスを使用せよ」、 「サインインには @kwansei.ac.jp のアカウントを使用せよ」と周知すれば、 なりすましをある程度は防げる。 ただし、@kwansei.ac.jp のメールアドレス以外の登録禁止や、 @kwansei.ac.jp 以外の Zoom アカウントによる参加禁止は (自動的には) できない。
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