#author("2021-04-23T22:02:16+09:00","default:editor","editor")
#author("2022-02-25T11:04:18+09:00","default:editor","editor")
* 教員向け/Zoom で出欠を取る方法 [#a8fccb36]

** はじめに [#od0d2725]

Zoom を利用してライブ講義や会議を実施する時に、
参加者の出欠を取る方法をいくつか紹介します。
ここでは、Zoom のみで完結する手法に限定します。

それぞれの方法には利点と欠点があるため、
「これがベスト」という方法は存在しません。
また、いずれの方法も、
悪意のある参加者による不正な出席を防ぐことはできません。

ここで紹介した以外にも、
(1) ミーティング中に参加者にチャットで発言してもらいそのログを
記録する、(2) 投票機能を利用して参加者を集計する、
といった方法もあります。
どの方法も、悪意のある参加者による不正な出席を防止できません。
ただし、(2) の投票機能はミーティング中に参加者を集計できるという利点もあります。

Zoom だけで完結することにこだわらなければ、

>講義/会議の冒頭で Microsoft Forms の URL をチャットに貼り、出欠フォームから回答してもらう (アクセスを「関西学院のすべてのユーザ」に限定しておく)

というのが簡単で、悪意のある参加者による不正のハードルも多少は上がります。
上の (2) と同じようにミーティング中に参加者も集計できます。
なお、Zoom のチャットは、途中から参加した参加者には見えない点には注意が必要です (URL を講義/会議中に何度か貼る等の対応が必要です)。

** 要点 [#h64589e3]

それぞれ一長一短がありますが、以下の方法がベターかと思います。
- 不正は気せず、手軽に出欠を取りたい
~→ Usage Report を使う方法 (認証なし)
- できるだけ不正を防ぐが、手軽に出欠を取りたい
~→ Microsoft Form を使う方法 (「関西学院のすべてのユーザ」に限定)
- 教職員のみが参加する会議で、できるだけ不正を防ぎたい
~→ Registration を使う方法 (認証あり) (メールアドレスは @kwansei.ac.jp に限定し、登録名の形式も指定する)

** Usage Report を使う方法 (認証なし) [#t72c5b1d]

ミーティングを主催したホストが、Usage Report をチェックする。

ミーティング終了後に、
ミーティング主催者の Zoom Web ポータルの Reports→Usage Reports→
Usage にアクセスして、
参加者の一覧を CSV ファイルとしてダウンロードする。

ミーティング参加者の名前、
メールアドレス、接続時刻、
メールアドレス※、接続時刻、
切断時刻、接続時間が取得できる。

一人が、複数の端末を使ってゲストで参加すれば、
複数人が参加しているように簡単に偽装できる。

※ Zoom の仕様変更により、2022/3/1 よりメールアドレスは記録されなくなりました (参考: https://support.zoom.us/hc/ja/articles/4416109814541)。

- ミーティングの設定
-- Registration: No
-- Require authentication to join: No

- 制限 (問題点)
-- Usage Report はミーティング終了後にしか取得できない。
-- 「名前」は参加者が自由に付けられる (変な名前だと誰かわからない、本人確認の代わりにならない)。
-- そのため、「名前」の設定を何らかのルール (例: 学生番号 4 桁 + 氏名) に従うように周知徹底が必要 (ただし、周知徹底してもなりすましは防げない)。
-- ミーティング中に表示名を変更した時に、どのように記録されるか (変更前? 変更後? 両方?) は不明。

** Usage Report を使う方法 (認証あり) [#b2885777]

「Usage Report を使う方法 (認証なし)」と同じ。
ただし、Zoom へのサインインを必須とする。

一人が、複数の Zoom アカウントを取得して、
複数の端末を使って参加すれば、
複数人が参加しているように簡単に偽装できる。

学生には、学院から Zoom アカウントが割り当てられていないことに注意。

- ミーティングの設定
-- Registration: No
-- Require authentication to join: Yes

- 制限 (問題点)
-- 基本的に、「Usage Report を使う方法 (認証なし)」と同じ。
-- 教職員であれば、@kwansei.ac.jp アカウントを必須とすればなりすましを防げる (ただし、@kwansei.ac.jp 以外のアカウントからの参加は排除できない)。
-- 授業の場合、学生に Zoom アカウントの取得を強制できない。

** Registration を使う方法 (認証なし) [#w0bf8e44]

ミーティングの設定で、「Registration あり」にする。

参加者は登録ページに、氏名、メールアドレスを入力する必要がある。
ミーティングの URL は各自にメールで通知される。
ミーティングに参加するためには、ミーティング ID + パスコードではなく、
事前登録によって通知される個別の URL にアクセスする必要がある。

一人が、複数のメールアドレスを取得して (もしくは事前登録の通知メールを取得して)、
複数の端末を使って参加すれば、
複数人が参加しているように簡単に偽装できる。

ミーティング終了後に、
ミーティング主催者の Zoom Web ポータルの Reports→Usage Reports→
Meeting にアクセスして、
参加者の一覧を CSV ファイルとしてダウンロードする。

- ミーティングの設定
-- Registration: Yes
-- Require authentication to join: No

- 制限 (問題点)
-- Meeting Report はミーティング終了後にしか取得できない。
-- 「名前」は参加者が登録時に自由に付けられる (変な名前だと誰かわからない、本人確認の代わりにならない)。
-- そのため、「名前」の設定を何らかのルール (例: 学生番号 4 桁 + 氏名) に従うように周知徹底が必要 (ただし、周知徹底してもなりすましは防げない)。
-- 登録するメールアドレスを @kwansei.ac.jp にするよう周知徹底すれば、簡易な本人確認にはなる (悪用は可能だが、少なくとも @kwansei.ac.jp 宛のメールを受信できる人に限られる)。@kwansei.ac.jp 以外のメールアドレスは自動では排除できない (?)。
-- 参加者はその都度登録ページから氏名、メールアドレスを入力する必要があるためやや面倒。

** Registration を使う方法 (認証あり) [#def0c7f2]

「Registration を使う方法 (認証あり)」と同じ。ただし、
Zoom へのサインインを必須とする。

参加者が教職員の場合に限定される (学生には Zoom アカウントを割り
当てていないため)。

「事前登録には @kwansei.ac.jp のメールアドレスを使用せよ」、
「サインインには @kwansei.ac.jp のアカウントを使用せよ」と周知すれば、
なりすましをある程度は防げる。
ただし、@kwansei.ac.jp のメールアドレス以外の登録禁止や、
@kwansei.ac.jp 以外の Zoom アカウントによる参加禁止は (自動的には) できない。

- ミーティングの設定
-- Registration: Yes
-- Require authentication to join: Yes

- 制限 (問題点)
-- 基本的に「Registration を使う方法 (認証なし)」と同じ。
-- 教職員であれば、@kwansei.ac.jp アカウントを必須とすればなりすましを防げる (ただし、@kwansei.ac.jp 以外のアカウントからの参加は排除できない)。
-- 授業の場合、学生に Zoom アカウントの取得を強制できない。

** 参考 URL [#w3a20fb3]

- [[How To Take Attendance In Zoom>https://www.alphr.com/how-to-take-attendance-in-zoom/]]

- [[FAQ: How to retrieve the attendance list for a Zoom meeting?>https://www.eduhk.hk/ocio/content/faq-how-retrieve-attendance-list-zoom-meeting]]

- [[How to Use Zoom Registration: Track Your Meeting Attendance>https://techboomers.com/zoom-registration]]

** コメント [#p184b0b2]

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